集中できない本当の理由と対処♬
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あなたにとって、安全・安心な空間ってどの辺りまでですか。
コロナ禍でニューノーマルな生活への変化を求められている時、今までよりも安全・安心への感度が高まっていますよね。慣れ親しんだオフィスなどの密閉空間では、今まで以上に換気に気をつけたりされているのではないでしょうか。
レストランや図書館など公的な場での過剰とも感じられるコロナ感染防止の対応。少なくとも自分の部屋や自宅は安全・安心と言えるのか。コロナの感染源としては外食の場ではなく、家族が集う自宅感染が極めて多いことも指摘されています。
外出すること自体がリスクテーキングをしているということを再認識させられます。
外出、大昔であればいつ天敵が現れるかもしれない危険な空間に身をおく。常に自分を取り巻く環境にアンテナを張り、安全・安心でいられるかどうかを確認しながら慎重に歩を進める。
コロナ禍では電車内で咳をひとつすることもできない。「すわっ!コロナか!?」と受け止められるかも・・・。
大昔であれば、何かに集中し過ぎて天敵が近寄っていることに気づけず襲われて命を落としてしまうことがあったでしょう。
そもそも大昔から長い年月を重ねて培った外部環境のリスク変化を感じ取る能力が本能となって備わっているのです。
仕事や勉強で集中したい。しかし、周囲の環境に変化があることに気づく本能が備わっているので、集中することができにくくなっている。
五感からの感覚情報から異常はないか、脳の帯状回というところでおかしなことを発見し脳に注意、注目を促すシステムが備わっているのです。ということは、集中できないこと、注意散漫が正しい状態だということです。
中々集中できない、今集中しないとまずい、と焦ると更に帯状回は過敏になってしまい悪循環になってしまうのです。
注意散漫にならないために帯状回を刺激しないように環境を整えることが効果的です。
脳は常に周囲をモニタリングしています。対象となるものを極力取り除くこと。特に、集中を乱す原因はシャットアウトするという準備が必要です。
現代人が生活で集中を中断させる最大の原因は、モバイル、PCからの情報受信です。一定時間、ネットを切る。メール対応で集中が途切れ、もとに戻るには30分を要すると言われています。デスク上にある雑誌の表紙、写真立て、テレビや音楽も集中の敵。但し、最新の学習の科学では、多様な環境での記憶はより定着することがわかっています。今回は、あくまでも集中という点でお話ししています。
また、集中できる空間の質。やはり適温。暑いと感情の動きが暴力的な方向に向かいやすい。少し低めがいいでしょう。座り心地、着慣れた衣服。香は直接脳に働きかけ緊張を和らげます。柑橘系がよしとされるので、オレンジジュースやレモンティ。音楽が欲しい人は遮断することをせずに環境音楽がいい。
休憩も入れないといけません。集中の持続性は個人差がありますが、脳が疲弊してパフォーマンスが低下する前に休息をとります。但し、この時のコツは、きりの悪いところで中断すること。休憩中にバックグラウンドで無意識に考え続けている状態を作っておく。キリのいいところで休憩に入るより、再開示にすぐに集中状態に戻れ継続して思考モードに入れるからです。休憩は自然に集中力のタイマーが切れるタイミングで。
とにかくやり始めること。何か新しくやるとき相当なエネルギーが必要で脳はやりたくないというスタンスが基本。現状を維持しようとするのが脳。しかし脳の本能で一度始めると続けようとする力が働きます。やる気を起こさせるにはとにかくやり始めることがポイントです。
前回お話しした着手ルールを設定しておくことも有効です。
精神バランスを安定させておくことも重要です。神経伝達物質のセロトニンの活性化が必要です。何となくやる気がしない、先送り、投げだしたい気分、億劫な、人とも会いたくないしメッセンジャーやLINEの対応もしたくない・・・。
コロナうつ予防にもなるのでセロトニンの分泌を意識した生活習慣を身につけることも効果的。食事でセロトニンの原料となるトリプトファンを摂取。かつお、レバー、パスタ、チーズ。落花生、ごま、ほうれん草、豆もやし。お勧めは、バナナ。
リズム運動しつつ太陽光を15分以上浴びる朝散歩はメンタル不調の予防には最適。帰宅したら朝バナナを食べれば、セロトニンが活性化します。
■集中力アップの対処
・帯状回を刺激しない。
・集中空間の確保で準備万端。
・ツァイガルニクス効果で休憩に工夫。
・とにかく着手でやる気を喚起。
・セロトニン分泌で、メンタルの安定化。
ご参考まで。
次は、記憶力についてお話したいと思います。
最後に、クラウドファンディングが最終日になりました。
「ニューロコーチング®を広めて幸せにしたい!」
ぜひ、ご支援をお願いします。
https://camp-fire.jp/projects/view/419176
ではでは。