私たちは、生体情報をフィードバックされると意識無意識に関わらず、よりよい方向に変化していくことが可能です。ニューロフィードバックトレーニングは、その特性を踏まえた自己変革支援のトレーニングです。
起源
ニューロフィードバックトレーニングの始まりは、1960年代にさかのぼります。
1967年宇宙開発競争の激しい時代。アメリカ合衆国政府は、ロケット作業者が毒性の高いロケット燃料の被害にあっていたことに対処せざるを得なかったのです。
吐き気、てんかん発作、認知機能の低下等。問題解決の研究チームに加わったニューロフィードバックの祖、スターマンは、ネコにロケット燃料を注射し脳波を測定する実験を行いました。
ほとんどのネコは、てんかんのような大発作をおこしたのですが、一部のネコは、全く発作を起こさなかったのです。スターマンによって感覚リズム(SMR 12~15HZ)を作り出すことを学ばされたネコであることが判明しました。
絶命を逃れたネコの脳は、機能的に変化し、運動発作を防止することを可能にしていました。
しかし、当時は人間の頭骨を通して脳波を正確に計測できるとは思いもよらなかったのです。
人への応用
1971年人間で最初の実験を行いました。癲癇で苦しむ被験者にSMRの訓練をしたところ、驚くほどの効果を発揮したのです。1967年には大規模で緻密な実験を行い、3か月間のトレーニングを経て、SMR脳波を増大させ、発作の原因となる低振動数のシータ波を抑制することに成功しました。スターマンの功績は、脳細胞が強化されて新しい結びつきが可能となる、可塑性のある器官だということを証明し、それを利用する方法も見出したことです。しかし、実際のトレーニングには、高額な機材やシステムへの投資も必要となり、普及がなかなか進んでいませんでした。
現在
脳の基礎体力を上げることができることから、記憶力、集中力、IQが上がり、自己実現の手段としても使われています。また、ストレスフルな社会を背景に、生き方の豊かさを追求する心理的wellbingの向上のための友として伴走する歩みを始めています。
ビジネスやマネジメントの世界で、経営者のリーダーシップ脳、成功脳、天才脳の開発で、個人のパフォーマンスの向上と組織のリーダーシップの総量の向上に貢献しています。