集中力を高めることはマネジメントできる

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今年は米国大統領選に注目してます、どうなるか、ハラハラドキドキ。史上最大の変革期とも捉えることができます。

大きなイベントや不測事態が起こると、取り組むべきことに注意を向けることができず思考停止になったり、成果と学習は著しく低下します。

集中力がパフォーマンスやラーニングには、大切であることはわかっています。だからこそ、注目されているイシューなのです。

この集中力、関心が高まったのは1970年代から。背景は、仕事や生活で触れる情報が多くなり集中することが難しくなったから。確かにこの20年でICTの進展は目覚ましいものがあります。Googleによるとビジネスキーワードで、フォーカスはマインドフルネスやレジリエンスに比べても圧倒的な注目度です。

集中すべき時に、集中できずに無駄に時間を費やしてしまうことってありますよね。まずは、ご自分の集中できているとき、集中できていないときの状態を知ることが解決の糸口になります。もし、集中力について、好ましくないと感じる側面があるとしたら、今日のメッセージを参考に、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

集中力については、再現性が低い点、主観的でコンセンサスを得ることが難しい点などから多くの考え方や所作があります。数回に分けて、集中力を高めること、維持することについてお話ししたいと思います。

今回は、集中力を高めるための外的環境のセッティングについて。予防医学研究所の石川氏によれば、準備、要素、構造に対処することで可能であることが理解できます。集中力を高めたり維持するための大きなヒントがあります。集中できる環境が整っていないとしたら、意識して習慣にしていく姿勢が必要です。

準備。明日の15時からゲネプロがある。演奏会の前の本番さながらのリハーサルのことです。予約を入れる、スケジューリングしてその時に何をするかを決めておくという準備は、集中力を発揮する上で大きな味方になります。今日は、何に集中する必要があるのか、何時から何について集中するのかを決定し挑む。それだけで集中力は、40.2%から46.8%高まります(JINZ MEMEより)。

要素。集中力を発揮するための五感への作用に注目することです。勉強するなら部屋の明るさ、静けさ、椅子や机の高さなど、あなたの集中を自然に高めてくれるような仕掛けです。この要素をできるだけ満たすことが大切です。

例えば、視覚、緑視率を高めオフィスや部屋に緑を取り入れリラックスできる要素を充実させます。

嗅覚、アロマなど心休まる作用を活用すると集中力も高まり生産性の向上に結びつきます。

聴覚、自然音源を流すと自然と集中力のスイッチが入ります。

特にオフィスは人工的に作られた空間なので、機能的で緊張が高まりリラックスできる要素が少ないのです。

構造。スポーツ選手などの練習や本番でのルーティーンのことです。本番に向かう所作を決めて、心理的作用も含め、集中力とエネルギーの集中を高めます。創造性思考は、発散思考というアイディアをたくさん出して選択肢を広げていくものと、収束思考というスクリーニングをして絞り込んでいくものがあります。姿勢の取り方でどちらの思考に入りやすさが異なります。前者は視線を上にあげてみる、後者は下に下げてみる、実際にやってみるとそのような感覚を体感できます。集中しやすい自分なりのルーティーンを用意することが有効のようです。

私の場合は、休暇をはさんだりすると集中力が途絶えてしまうことがあるので、自分へのアポイントを入れて、リフレクションし自分への集中力を高める時間を確保することから始めます。

お香を焚いて、自然音源を流し、個人で思考したり成果物を創作する場合には主要なルーティーンとしています。

但し、記憶との関係からは、学習環境はワンパターンではない方がいいと思います。学習の場所を変えることで記憶を引き出す検索のタグを多く設定しておいた方が思い出すきっかけが多くなるからです。受験シーズンとなりますが、受験勉強は場所、音、匂い等を固定せずに多様な状況で学習することをお勧めします。

集中について、最後までお読みくださりありがとうございました。

参考までに、経産省のレポートURLです。→https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H30FY/000196.pdf

ではでは。

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